令和4年12月22日木曜日 千曲倫理法人会 第971回経営者モーニングセミナー

今回の講話者は、佐久平倫理法人会 黒澤 敦史 専任幹事

前回講師の松本中央倫理法人会の片山会長や、当会の富岡専任幹事と共に、
今年度の後継者倫理塾に塾生として学ばえている黒澤専任幹事。
倫理を学び始めて3年目、今回が2回目のMSでの講話ということで、
自己紹介からはじまり、表題の苦難福門について、お話をいただきました。

黒澤専任幹事の苦難は25年ほど前、小学校中学校と勉学に励まれ、大変優秀な成績で高校に入られましたが、
高校に入ってから突然、何に対してもやる気がなくなってしまい、遅刻早退の繰り返しから、
ついには学校に行かないようになり、2年の時に中退することとなりました。
その後、家から出ないようになり、親への申し訳なさから食事も満足に取らず、
体重も一時は40キロ台に落ちてしまったそうです。
今思えば、精神的な病だったのかもしれないとのことでした。

しかし、そんな生活から抜け出すきっかけとして、東京の学校に通う兄と共に東京で生活をすることとなりました。
生活環境の変化と、時間があるということで、車の免許を取ろうとしたことから、
少しずつ物事へのやる気が芽生え始めたそうです。
そこから大学入学資格検定(今の高校程度卒業認定試験)を受けるため予備校へ通うようになり、
段々と規則正しい生活に戻り、無事に合格をされ大学に通うこととなりました。

ある時、富岡専任幹事が佐久平で講話され、話に出た万人幸福の栞の解説本。
それをきっかけに読み途中だったものを読み始めたところで目に入ったのが【苦難福門】だったそうです。
当時は同級生に負けたくないという動機から勉学に励み、高い順位を取ることに自分自身が追い詰められていた。
そんな生活の不自然さが心の歪みになり、挫折に繋がってしまったのではないかとのことでした。
しかし、その時に挫折していなければ、ゆがんだ心のまま、後にもっと大きな挫折にあっていたかもしれない。

解説本にあるように、そうなるべき訳がある。然るべくして立っている。苦難によって得難い経験を得ている。
そうした経験や、知識を得たいという欲求から、大学に行けたのではないかとお話しいただきました。

人間万事塞翁が馬。学生時代のお話や、倫理との出会いも会社に入ったからで会えたと考える黒澤専任幹事。

今では地元の商工会青年部の仲間と共に、地域活性化のために地ビールの販売、PRを行ったり、
令和3年度からはご地元の小海町の町議会議員に当選され、熱い思いをもってご活動されております。

苦難を幸福に入る狭き門として経験してきた黒澤専任幹事の経験と、
今現在されている実践から、多くの学びを得ることができました。

今回の参加者は15社16名(自単会12社13名)でした。
副専任幹事 林