おいでよ!かみとくま食堂 地域交流の拠点としてのこども食堂 ~千曲倫理法人会~
令和4年6月30日 木曜日 千曲倫理法人会 第948回 経営者モーニングセミナー
本日の講話者は 社会保険労務士 産業カウンセラー かみとくま食堂をされている 瀬在 高朗 (せざい たかあき)様でした。
瀬在様の経歴は、地元の五加小学校―戸倉上山田中学校―上田高校―名古屋大学を卒業され2006年に上田市役所に入庁。福祉課、生活環境課、総務課にて勤務。2017年に退職。専業主夫として子育てを経験。2021年、自宅で社会保険労務士事務所を開業。今年42歳になる。
かみとくま食堂は令和3年5月に『地域のこどもたちに食事を提供することを通して、地域住民の集まれる場所をつくる』ことを目的として戸倉上山田中学校の近所、旧千曲ふれあいの里(信毎ふれあいネットと同じ建物)で毎月第2・4水曜日15:00-17:00 こども向けにおやつの無料提供と学習場所の開放を行っています。
毎回、小学生を中心に15~20名程度が集まり、長期休みの時は50名程度来る日もあったという。
千曲市、上徳間区、赤い羽根共同募金会、長野県社会福祉協議会等からそれぞれの補助金、またNPO法人信州こども食堂ネットワーク様から県を通じての食材の寄付。こども食堂を応援してくださる大勢のボランティアスタッフの方々の助けもあり運営ができているとのこと。信州こども食堂ネットワークでは1つの小学校区に1つのこども食堂を!と、取り組まれていていて県内のこども食堂の数は200を超え、小学校数約340校の3分の2に達しようとする現状。(令和3年末時点)
最初は、近所で蕎麦製造をしている知人の社長から提供された蕎麦を使用して”ざるそば”を提供していたが回数を重ねるごとに集まってくる子供の数が増え、ゆで汁が濁り提供が追いつかない事もしばしば。
季節がら温かいそばの具に、きのこや野菜を煮込んだ汁をかけて提供したら〇〇が嫌い!と言われることも。
最近は、”そば”から”うどん”に変わったという。理由はゆで汁の濁り。”うどん”だと大量に茹でても濁りが違うという。
これから来る子供のために、『ひとり何個までだよ!』と声をかけるがそれ以上に食べてしまう。算数のできない子供が多くて苦労してしまう。と、愚痴をこぼす 瀬在 氏。
利用している子供の親から、『最近、好き嫌いを言わなくなった。』と嬉しい声も届くようになった。とのこと。
講話を聴いている途中で自分の子供の事を思い出した。共働きであった為、上の子が小学校に入る時に放課後、児童館へ通う手続きをした。年を重ね上の子が3年生、下の子が1年生。兄弟一緒に児童館に通った。次の年、放課後に上の子の居場所が無くなった。児童館のキャパオーバー…。上の子は鍵っ子となった。かみさんは不安感から笑顔が消えた。家庭内がギクシャクし始めた。それは約18年前の出来事。倫理と出会うのはそれから数年後のこと。
こども食堂は子育て世代の親の不安を少しでも解消することのできる、すばらしい取り組みだと感じます。
こども食堂をやろう!と、心に決め、行動に移した 瀬在さんには頭が下がります。
本日の参加者 14社15名 自単会出席 13社14名 でした。
投稿 千曲倫理法人会 あまてらす