令和4年10月27日 木曜日 千曲倫理法人会 第964回 経営者モーニングセミナー

今回の講師は命をつなぐ大切さを語りつなぐ会代表 三浦 浩(みうら ひろし) 様。

北海道の奥尻消防署にて消防士をされていましたが、15歳の頃の1993年の北海道南西沖地震や、
2004年のスマトラ島沖地震をきっかけに語り部活動を始め、2015年からは消防署を退職。
現在では北海道防災アドバイザーとして、講演やメディア出演を通して津波の教訓を伝える活動をされており、
4月からは車で全国を巡業されています。

1993年に被災した北海道南西沖地震の時の経験談。
幼い頃より祖父より教わった「あの坂へいそげ」の教訓から、祖父母を助けながらなんとか一命をとりとめられましたが、
身近な人たちには、助からなかった方々も多くいたというお話。

地震直後すぐに物が散乱する中、祖父母の部屋に駆け付けた。祖父はタンスの下敷きになっていたため自力では歩けない。祖父を背負い祖母の手を引いて屋外を目指す。家屋が傾き、玄関やサッシなど普段開く箇所が開かない。普段扉の開け閉めが困難であった箇所だけがすんなりと開いた。そこから屋外に出る事ができた。祖母が安堵から近所の方と話し出す。「ばあちゃん何をしているんだ!早く逃げなきゃ!」と怒鳴り祖母の手を掴み灯台のある高台を目指す。高台の広場まであと少しという所で津波に襲わられた。この時『もうダメだ!』と思ったという。でもここで踏ん張らなければと一歩を踏み出す。その一歩が生死を分けたのであろうと話す。
地震から津波襲来まで僅か3分。この3分をすべて避難にあてなくてはならないこと。町外れの方にも生存者がいることがわかる被災者マップが写し出され、
犠牲になるかならないかは避難場所への距離ではなく、どれだけ早く避難をするのかが大きく影響すること。
そして、各地をまわりながら子ども達には、
「防災とは、世界一幸せになるために命を守ること」
と教えていらっしゃるそうです。

30代遡ると10億人。それだけ多くの人が繋いできた命が自分達にはある。
そんな命をつないでいく大切さと、命を守るために私たちがするべきことを学ばせていただきました。

そして、そんな脅威である災害も、地球という一つの命から起こる生命の現象の一つであること。
当時は憎かった津波も、時が経つことでどんな苦難でも乗り越える心をつくったものだと考えられるようになったこと。
今世界を取り巻く新型コロナも、「コロナ→君」と形になるように、コロナ禍でできた時間から、
多くの方々に会える幸せをくれたという発想で考えることができると、
三浦様が経験した苦難から、培われた心の大きさ、お考えの深さを感じました。

今回の参加者は 13社14名 自単会出席 12社13名でした。

副専任幹事 林